せかいのこと
2022.07.06

[梶原有里、世界への窓 第4回] 世界的アスリートを育てた食事法

梶原有里・梶原悠未・子育て・食事法

自転車トラック競技で活躍中の梶原悠未さん。2021年は東京五輪・世界選手権・チャンピオンズリーグに出場し、日本だけでなく世界に活動の場を広げています。その母であり、マネージャーとして食事の管理などに携わる梶原有里さんの連載の第4回目。今回は、母という視点から、世界的なアスリートである悠未さんを育てた「食事法」を中心にお話をうかがいました。

 


 [ 梶原有里、世界への窓 第4回 ] 
世界的アスリートを育てた食事法


 

2022年6月前半の悠未は、5日はフランス、12日はベルギーとレース三昧でした。このレースに向けた準備の中で、悠未と私が最も大切にしていることのひとつが「食事」です。

 

私は、悠未が乳幼児の頃から食事について自分なりに勉強していました。そこで気づいたのが、「いろいろな食材や味覚に慣らすためにも離乳食の段階から工夫することが重要である」ということです。

そこで、乳幼児の頃から様々な食材を柔らかくして食べさせていました。そうすることで、どんな食材が口に入っても嫌じゃない状況をつくることができるわけです。

 

食材に手をかけるのが好きです。悠未が保育園や小学校の頃になると、子どもにとって食べやすい工夫をいくつも試しました。

例えば、朝には、一生懸命箸を使って食べなければならない料理は控えます。代わりに喉ごしの良いゼリーを用意したり、おにぎりも食べやすい一口サイズにしたりしていました。テレビを観ながらでも、とにかく口に入れなさい、という感じです。

また、悠未はお味噌汁が好きだったので、そこに色んな野菜をたくさん入れていました。このように、無理に食べさせるのではなく、子どもが食べやすいように、好きなものと他の食材を一緒にするといった工夫を常に考えていました。

梶原有里・梶原悠未・子育て・食事

 

栄養の観点では、ビタミンや酵素を摂れる果物を毎朝出すようにしていました。子どもって、甘くて喉ごしがいいものはすごく食べるんですね。果物は種類も豊富ですから、酸っぱいものから甘いものまで、季節ごとに旬のものを出していました。

ただ、グレープフルーツや夏みかん、はっさくなどのかたい皮を剥くのは子どもにとっては大変です。そこで、朝食に出すために、前日の夜のうちに剥いて用意をしていました。また、酸っぱい果物は食べやすいように蜂蜜に漬けていました。

よく親御さんから「子どもが果物を食べないんです」という悩みを聞きます。それは、もしかしたら、小さい時から果物を食べ慣れていなかったためではないかと思います。食べさせ方も重要です。例えば葡萄の皮を口の中で出すのもかなり高度な技術が必要で、子どもにとっては大変なことです。やりすぎだと言われてしまいそうですが、私は小さなデラウェアでも全部プチプチ出して、悠未が食べやすいようにしていました。こうした工夫をするのがとても好きで、どうしてもやりたくなっちゃうんですね。

もちろん、そこまでする時間のない方もいらっしゃるのではないかと思います。その場合は、ゼリーにごろっと果物が入ったものが市販されていますよね。あれがおすすめです。ゼラチンは体にいいですし、甘くて食べやすく、朝食で果物を摂る習慣を無理なくつくれるのではないでしょうか。

梶原有里・梶原悠未・子育て・果物

あとは、果物のたくさん入ったヨーグルトも、朝食として便利な食材で、当時よく買っていました。時間のあるときは、味のついていないヨーグルトに剥いた果物を入れていました。

朝は親にとっても忙しい時間帯ですが、栄養や食べやすさを踏まえて、調理の手間なくそのまま食卓に並べられるような食材を選べば、朝食づくりの負担も抑えられます。このような工夫をしながら、お子さんの豊かな食生活づくりを、親御さんにとっても負担なくつづけていただけたら嬉しく思います。

 

次回は、海外遠征中の悠未の食事事情についてお伝えしていきたいと思います。

 

執筆:梶原有里 / Kajihara Yuri  

プロフィール

梶原有里・悠未・プロフィール写真

自転車競技で活躍中の梶原悠未選手の母であり、マネージャー。2児の母として子育てに取り組むとともに、長女、悠未さんのサポートを通じてスポーツ・マネジメントを学ぶ。独学でスポーツフードアドバイザーの資格を取得。現在は、悠未さんのマネージャーとして、練習のサポート、取材の対応、そして毎日の食事の管理に携わる。https://www.twitter.com/ 
https://www.instagram.com/yurikajihara/

 

 

 

【バックナンバー】
[梶原有里、世界への窓 第1回] 銀メダルからの挑戦
[梶原有里、世界への窓 第2回] マネージャーとして母として“食の大切さ”を思う日々
[梶原有里、世界への窓 第3回] 世界的アスリートの子育てポイントは「体験」と「興味」

 [梶原有里、世界への窓 第4回](現在の記事)

 


【梶原有里さん、梶原悠未さん インタビュー連載
自転車競技世界女王・梶原悠未 トップアスリートのライフスタイル(1)

自転車競技世界女王・梶原悠未 トップアスリートのライフスタイル(2)
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