ホリスティック・ウェルネス・アドバイザー、星宏美さんのコラムです。冬に気になるからだの「冷え」について、以前、中医学の「血虚(けっきょ)」と「水滞(すいたい)」について解説してもらいました。今回は少し視点を変えて、手軽にできる足指ストレッチをご紹介します。
足指から血のめぐりを整える
以前のコラムでからだの「冷え」につながる原因として、中医学の「血虚(けっきょ)」と「水滞(すいたい)」についてお話ししました。その予防には食べものに気を配ることが大切ですが、今回は手軽に行うことができる、足指ストレッチをご紹介したいと思います。
足先や手先の冷えには、その部分を頻繁に動かしてあげることがポイントになります。
特に足先は、心臓から遠いということもあり、冷えを感じる方も多いのではないでしょうか。けれども、足指は手のように一つひとつ動かす機会はあまりありません。
そこでおすすめなのが、足指で「グーチョキパー」をするストレッチです。
足指で「グーチョキパー」をするストレッチ
【グー】 足の指をグッとにぎる
【チョキ ①】 親指を下に向ける
【チョキ ②】 親指を上に向ける
【パー】 足の指と指を大きく広げる
足指グーチョキパー の効果
足指を動かすことで、指自体の筋肉が働いて血流がよくなります。
また、足指と一緒に足まわりの筋肉も連動して動きます。特に、ふくらはぎは「第二の心臓」ともいわれます。この部分を動かすことで、血の流れを心臓に戻すことができるのです。
「血虚」の人は血の流れをしっかりつくれますし、「水滞」の人も足先にたまった水を温めて動かしてくれるきっかけになります。
このストレッチは、やってみると意外にむずかしく、慣れないと指がつってしまうこともあります。私も最初の頃はまったく指が動かず、よく足がつっていました。毎日意識して続けていくことで、足指の動きも大きくなり、冷えからの回復も早くなったように感じます。足がつるときは、からだが冷えて血や水の巡りが滞っているのだなと、自分のからだとの対話にもなりました。
からだの血や水の流れを意識して健やかな冬を過ごすためにも、ちょっとした時間に「足指グーチョキパー」を取り入れてみてくださいね。