からだのこと
2022.02.14

味噌の薬膳的な効能とおすすめレシピ

味噌・薬膳・発酵食品

寒い冬はからだが芯から温まるスープやお鍋が恋しくなるシーズン。ホリスティック・ウェルネス・アドバイザー、星宏美さんの今回のコラムは、そんな冬に使用頻度が高まる「味噌」についてです。日本の伝統的な発酵食品である「味噌」を、薬膳的な視点から語ってくれました。

薬膳では、「味噌」にどんな効能が?

今回は、私たちの生活に身近な発酵食品である「味噌」をクローズアップしようと思います。

コロナ禍になって、おうち時間が増えて、家で何かを作るようになった方も多いようです。新しく味噌づくりを始めたというお話もよく聞きます。私もその一人!

以前、KOSMOSTでも「微生物の手しごと「味噌」に期待する9つの効用」というコラムがありましたが、中医学や薬膳の目線ではどんな効能があるのでしょうか?

 

五味からみる味噌の効能 

薬膳には、「甘い」「しょっぱい」「酸っぱい」「辛い」「苦い」という五つの食味「五味」が存在します。この五味にはそれぞれの働きがあります。

このうち「味噌」に含まれるのは、「甘い」と「しょっぱい」。

甘い味は、胃の働きを調節したり、消化を助けてくれます。また、体を緩めたり、栄養分を取り込むなど、私たちが生きていく上での活動をサポートする役割を持ちます。

しょっぱい味は、体の中の硬くなったもの(しこりや結石などの塊)を柔らかくする、腫れものなどを散らしてくれる働きがあります。

つまり、「味噌」をとることで、体を緩めてリラックスさせたり、消化不良を解消して胃の調子を整えたり、吹き出物があったりしたときは痛みを散らしてくれたり、そんな働きが期待できるわけですね。

 

さらに薬膳には「五性」(ごせい)という考え方も

また、薬膳には「温性」「熱性「寒性」「涼性」「平性」という五つの食性「五性」(ごせい)もあります。体を温めてくれたり、冷やしてくれたり、食べても変わらないといった食材の性質です。

味噌は「温性」といわれます。体や内臓を温め、巡りを良くしてくれる性質を持った食材です。体が冷えやすい季節や、冷え性の人にもおすすめの食材といえますね。冷え性・温める

 

「味噌」は「胃」や「脾」を温めてくれる

それでは「味噌」そのものはどんな効果を持っているのでしょうか?
「味噌」には、消化に大切な「胃」、気血水を作り出してくれる「脾」を温めてくれる効果があります。

のぼせ、激しい咳やゲップ、ストレスなど、体の気が逆流してしまうような症状を抑えてくれたり、体の中にたまった余分な毒素を外に出してくれるような効果もそなえています。

このような薬膳の効果から、おなかの冷えや二日酔い、コレステロールの抑制、がん予防、抗酸化作用にも良いとされています。

日頃当たり前のようにとっている「味噌」は、薬膳的にも多くの素晴らしい効果を持っているのです。

 

冬におすすめ、「味噌」の薬膳的レシピ

味噌のとり方としては、味噌汁でいただくことが多いと思いますが、マヨネーズと味噌を混ぜてディップ用のソースを作ってみたり、シチューにも味噌を入れて和風にしてみたり、隠し味で使ったり、とても使いやすい食材だと思います。

我が家では子供が小学校に上がる前は、冬場におなかを冷やしたり、体調が悪くなったりすると、「味噌チャウダーのうどん」を作ることがよくありました。

味噌はおなかを温めてくれますし、冬は体の中から冷えてしまうことも多いので、寒い日などにはおすすめです。レシピを簡単にご紹介しておきましょう。

 

「味噌チャウダーのうどん」レシピ

《材料》 

◎好きな野菜(寒い日にはネギかシソがおすすめ)
◎すりおろしのニンニク
◎鶏肉(胃腸を整える)もしくは魚介類(エビやいかは元気を整える)
◎味噌
◎牛乳(豆乳でもOK、豆乳の方が胃腸にやさしい)

 
《作り方》 

1. 鍋にオリーブオイルを入れ、お肉(もしくは魚介)とすりおろしにんにくを入れて炒める。さらに野菜を加えて軽く炒める。
2.適量のお水を入れる(食材がかぶる程度よりも少なめ)。この後に牛乳(豆乳)を足すので、入れ過ぎに注意。
3.お好みにあわせて、和風出汁、コンソメ、中華出汁などを加えて煮込む。
4.すべての材料に火が通ったら、牛乳(もしくは豆乳)と味噌を加える(濃く作りたければ牛乳を多めに)。そのあとは煮たたせないように気をつけて。 

そのままスープとして楽しんでもいいですし、ここにご飯やうどん、パスタなどとあわせて食べてもおすすめです。

味噌チャウダー・うどん

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【レポート】オンライン味噌づくりワークショップ「手前味噌をつくろう」(2021年ワークショップの様子)
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星 宏美

星 宏美

2児の母。子供が生まれてから中医学や薬膳の魅力にひかれ、薬膳を学びはじめる。ほぼ同時期に食べ物だけでなく、ココロとカラダ全体の大切さに気づき、ヨガを日常に取りいれるようになる。現在はヨガ・インストラクターとして、スポーツクラブ、ヨガスタジオ、オンラインでレッスンを行うほか、薬膳インストラクターとして、渋谷RESMSTANDのメニュー監修、薬膳講座をてがけている。 -------- Q. ウェルネスのために心がけていることは?  → A. 自分にとって無理ない生活をすること。無理して、不調が起こったとしても、それも自分だから受け入れる。むしろそういうときの自分ほど褒めてあげる様に。不調が起こるのは、自分がすごい頑張ってるんだな!と思うので。 ------- 🦠 星宏美の記事一覧 ------- 🦠 星宏美のウェブサイト

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