呼吸を深めて免疫力を高めるためのポイントのひとつが、胸をひらいてリラックスした姿勢。薬膳とヨガのインストラクターである星宏美さんのお話の第2回目は、動画を交えて、誰でも手軽にできるストレッチをご紹介します。
胸をひらくことを意識すると、免疫力が高まります
前回は、“ゆっくり時間”が呼吸を深め、免疫力アップにつながるというお話をしました。
この呼吸を深めて免疫力を高めるためには、心の状態ばかりでなく、姿勢など体の状態を日頃から整えておくことも大切です。
そこでふだんから意識してほしいと思うのが、「胸をひらく」ということ。私たちの日常の動きは、知らず知らずに胸をとじてしまうようなことがとても多いのです。
- パソコンでの作業
- 毎日する家事
- スマートフォンを使う、などなど
猫背のように姿勢の悪い方、子育て中の方なども、ついつい胸がとじがちになってしまいます。
それから、私も最近知ったのですが、マスクをしていると、胸まわりが固くなって呼吸が浅くなり、肩こりの原因にもなるそうです。
座ったまま、胸の筋肉を指でほぐすようにストレッチ
そこで今回は、胸まわりをひらく手軽にできるセルフケアを動画でご紹介しましょう。
胸の谷間には胸骨という骨があり、そこから肋骨がつながっています。この胸骨と肋骨の間を刺激するストレッチです。
いかがでしたか?
肋骨は、胸の前から横、後ろまで広がっています。動画では、前側だけでしたが、さらに横から後ろまでストレッチするといっそう効果的。肋骨の間の筋肉をかきわけるようにほぐしてみてください。(魚の干物の骨の間にある身をかき出すようなイメージで!)
胸をくことを意識すると、呼吸が深まるとともに副交感神経も活性化し、イライラや不安がやわらぎ、リラックスした状態にもつながります。
このストレッチは、椅子に座ったままとても簡単にできるものです。胸を閉じてしまうような姿勢が続いたとき、その合間や後にぜひ試してみてはいかがでしょうか。