気滞=気の滞った状態 はどうなるのか?
ゴールデンウィークはどのようにお過ごしでしたか?
ゴールデンウィークのような長い休日の後には、「疲れが取れない」とか「やる気が出ない」とかを感じてしまうことがよくあります。「五月病」なんていう言葉もあるように、もやんと気分の乗らなくて、自分のエンジンもかかりにくくなります。この状態を中医学では「気滞(きたい)」と言って、その字のごとく、気の滞った状態を指します。
では、気が滞るとどのようなことが起こるのでしょうか? やる気が出なかったり、気持ちが鬱々としたり、逆にイライラしたりなどの怒りっぽくなったりします。休み明けもそうですが、仕事や生活の環境が新しくなったり、ことが思うように進まなかったりすることでも、気滞は起こりやすくなります。
たくさんの物事に追われている私たち現代人の日常生活は、気滞になりやすい環境とも言えます。気の巡りに気を配って気滞になりにくい体づくりをしていきましょう。
気滞を解消する食材
日々の食事を工夫することで気の巡りを良くすることができます。
気の巡りを良くしてくれる食材には、次のようなものがあります。
セロリ、キャベツ、ピーマン、玉ねぎ、ラッキョウ、ニラ、トマト 、レバー、など。
日常でよく食べている食材が多いのではないでしょうか? セロリやトマトなどは体を冷やしてくれたり、渇きをいやしてくれたりするので、サラダに加えてみるというのもこれから暑くなる季節にはぴったりですね。
冷たいものばかりを食べやすい人は、カレーに上記の食材を加えるのもおすすめです。 気の巡りを良くしてくれるスパイスとの相乗効果が期待できます。
また香りのよいものも、気の巡りを良くしてくれます。
パクチーやシソ、ローズマリーやミント、ジャスミンといったハーブ類、オレンジなど柑橘類のフルーツもおすすめです。ハーブはお茶になっているものも多いですし、フルーツも手軽にとることができます。
呼吸を意識して気滞を取り除く
気滞の状態のときは、呼吸も浅くなりがち。しっかりと呼吸をすることは、からだの中の気の巡りを良くしてくれる、手軽な方法と言えます。
簡単に呼吸を意識できるタイミングは、寝る前です。布団やベッドにゴロンと仰向けになったら、目を閉じておなかに手を当てて、手を押し返すようにおなかを膨らませて、呼吸をしてみましょう。
お腹を膨らます呼吸に慣れてきたら、脇腹に手を当てて、同じように脇腹が膨らむに呼吸をしてみましょう。
この時のポイントは、呼吸に意識を向けてみること。他のことを考えないように、「おなか膨らんでいるな」とか「脇腹に呼吸が入る感覚が変わってきたな」など、今の呼吸を感じてください。
そのあとは自然な呼吸に戻すと、日常では感じられない深い呼吸をしている感覚を味わえると思います。
呼吸がよくなると、頭もリラックスしますし、眠りやすい状態に近づいて、一日気の滞った状態から解放されていくと思います。
休み明けや、忙しくてバタバタしていたり、ストレス状態が続いていたりするときには、食事や呼吸を意識して、気滞の状態にどっぷりとつからないように、自分で解消してみましょう。
気の流れが良くなることで、滞りによって起こっていた肌荒れや便秘などの不調も解消されるかもしれません。
気滞になりやすい!という方は、ぜひ試してみてください。