楽しい休みが続くゴールデンウィークの時期は、季節の変わり目でもあり、じつは体調に気を配りたいときでもあるのです。そこで、ホリスティック・ウェルネス・アドバイザーである星宏美さんに、中医学的な目線で見たゴールデンウィークの過ごし方について聞いてみました。
ゴールデンウィークは季節の変わり目
ゴールデンウィークは、春の終わりを告げ、夏へと移っていく、季節の変り目です。
二十四節気のひとつ、「穀雨」が4月20日に訪れます。この暦は春の最後の暦となります。その次にやって来る暦が「立夏」です。(2021年は5月5日)。
穀雨は、種まきにふさわしい時期とされています。春の雨でまいた種が潤い成長する頃です。
そして、立夏は夏へと移る季節の変り目。また、以前にもお話しましたが、立夏の前の約18日間は土用となります。
穀雨の時期も春の土用にあたります。胃腸の調子を壊したり体調を崩しやすいときでもあるので、少しからだに気を配って生活しましょう。
「過ぎない」ように、からだと対話を
特にゴールデンウィークをはさむこの時期は、普段とは違う生活のリズムになりやすいかと思います。
そのため、ゴールデンウィーク明けにからだに不調をきたすことも多く、よく耳にする「5月病」にも関係してくると思います。楽しく出来事の多いゴールデンウィークも、その後の生活を見据えて、自分のカラダの声を聞きながら過ごすことが大切です。
私も以前は、ゴールデンウィークに楽しいことをたくさんしたあげく、休み明けに「仕事に行きたくない」なんて感じたり、疲労が溜まって5月病になっていたりしていたことを思い出します。
けれども、中医学を学ぶようになって、ゴールデンウィークが季節の変わり目であり、体調を崩しやすい時期であることを知り、最近では多かれ少なかれ5月病のような症状が出るのも仕方ないのかもしれないなと感じています。
その変化を大きくするのも小さくするのも自分次第なのですね。
自分のカラダと話しながら、頑張りすぎない状態で楽しんでいくことが、バランスのよい毎日につながっていきます。せっかくの長いお休みですから楽しむことも大切ですが、ちょっと「過ぎた」なと感じたら、バランスを保つために、過ぎた分だけからだをいたわってあげましょう。
休日の計画の中に少しだけ休息のひとときを織り込んで、楽しいゴールデンウィークを過ごしてください!