みなさま、あけましておめでとうございます。
昨年は、みなさまにとって、どのような年になりましたか。コロナウイルスの流行で、さまざまな活動を制限せざるを得ない状況が、もうしばらく続きそうですね。ウイルスも、肉眼で見えないほど小さいという点では、微生物と同じです。「存在の力とは、形の大小ではない」と、とつくづく感じています。
微生物は、お味噌やお漬物、ヨーグルトなどの発酵食品をはじめ、土壌にも、海にも、宇宙にも、わたしたちの周りに、たくさん暮らしている存在です。微生物のおかげで、わたしたちはよりよく暮らすことができる、といっても過言ではありません。
ただ一方で、病原微生物といわれるものなど、いくつかの種類には、わたしたちにとって困った存在になるものもあります。でも、彼らだって、ただ自分が生き抜くために増殖を繰り返しているだけのこと。困る存在かどうかは、結局のところ、人間にとって都合がよいか悪いかという視点に過ぎないのかもしれないとも思います。
ちいさな小さな微生物がわたしたち人間と共に暮らしていて、互いに助け合っている存在だということ。このことを、みなさまと対話を通して深めていきたい。こうした思いから2020年7月に「KOSMOST」メルマガをスタート。10月には、ウェブマガジン「KOSMOST」がはじまりました。
2021年も、「KOSMOST」では、よいことも、困ったなと思うことも、ひろくつつんでお話していけたらと思います。みなさまとご一緒に、「微生物と人間がともに生きるものがたり」を、楽しんでいければ幸いです。
今年はオンラインでダイアログの機会なども開催できたら、と考えています。みなさまからも、ぜひご感想、コメント、アイディアをいただけたら嬉しいです。そして、対話しながら、よりよいウェルネスをともにつくっていきたいと考えています。最近どのようなことにご関心がありますか。共有したいこと、聞いてみたいことなどなど、みなさんのお声をいつでもお待ちしております。宛先はinfomail@koei-science-hb.jp です。
2021年も、健やかな日々を、お過ごしください。
2021年1月1日
「KOSMOST」編集部一同